宮古駅前で(藤井さん)
「地域会議in 東京」では、午後の部は6名の園芸福祉が自らの現地に赴いたボランティア活動、視察、都心での活動などを報告しました。
*
①林和美さん(神奈川)は、早くから現地へ行っていたが、震災直後は「花より生活物資」と感じていた。そのうち園芸家の柳生真吾さんらが提唱する「スイセンプロジェクトin 仙台」に加わり、その後も、『ビズ』主催の3.11ガーデンチャリティ」に参加した体験を報告。花と緑の力を信じて、「私にできること」をモットーに、これからも継続するという。
②五十嵐久美子さん(東京)は、仙台市若林区の仮設住宅に住む30名の被災者に、「植物のチカラで元気を!」と話しかけ、鉢植えをしながら行う「フラワーセラピー」活動に参加した体験を語った。「この花のように元気になるね!」。その笑顔はこちらが感動、やってよかったと思った。
③藤井康隆さん(千葉)は、まだ連絡もままならない被災1ヶ月後の4月に、所属する花の企画社社長とトラックに7000ポットの花苗や、野菜、日用品などを積んで宮古市へ飛んだ。市長はじめ現地の人々と駅前花壇に稙栽、復興を誓った。長嶋茂雄氏の応援メッセージも携え、喜ばれた。
④小清水征雄さん(神奈川)は、ボランティア活動ではないが、10月、「宮城県の漁業・農業の復旧、復興への取り組みと課題」がテーマのツアーフォーラムに参加、仙台・塩釜・石巻の現地をつぶさに視察、復興には長い時間と国の緊急かつ特別な支援の必要を感じた。
⑤川津晴美さん(東京)は、ドイツのお友達の「がんばれ!ニッポン」の絆が実った感動レポート。「お城を一周するごと支援金がふえる!」キャンペーンに、歯を食いしばって頑張る健気なドイツの子ども達のこころを伝いたいと、グロッセ・セツコ(岩手在住)さんを通じ陸前高田市の教育委員会が間に入って、ドイツの子達と交流しながら支援金を手渡すという体験。
⑥田畑正子さん(東京)は、都心のビルの屋上庭園(日本花の会管理)で活動している。近くのホテルに避難している福島人たちを招いて花とハーブティパーティーを開いた。福島に帰ったあとも、その交流はつづいている。
参加者からは、
「花や植物も被災害した!」、「小さい行動が大きな感動に!」、「自分で何ができるか?を常に考えよう!」といった声が寄せられました。(文責・岡田久男)
写真は、被災地ボランティアの報告会から(転載複写含む)。